技術情報耐候性試験
キセノンアークによる耐候促進試験
(1)試験条件
キセノン照射 | 100 W/m2 |
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ブラックパネル温度 | 63±3 ℃ |
評価用試験片を上記槽内に設置し、所定時間毎に取出し、(2)項に示す条件して試験した。
(2)引張試験
試験品番 | PENTAM1600 |
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試験方法 | JIS K 7161-1、2準拠 |
試験項目 | 引張強さ、引張弾性率 |
試験片 | 1B形 |
試験条件 | 試験速度 50mm/min(強さ)、1mm/min(弾性率) 標線間距離 50mm(接触式伸び計使用) チャック間距離 115mm 試験温度 23℃ 測定数 n=5 |
試験環境 | 23±2℃、50±10%RH |
測定装置 | 万能材料試験機5982型(インストロン社製) |
(3)結果
以下に試験結果を示す。
(4)耐候促進試験 相当年数の算定
JIS D 0205 に記載されている、日本の太陽光の平均一年間放射露光量「4500MJ/m2」から算出した。 太陽光における300~400nm の波長の光の構成比は6.8% となっているので、一年の放射露光量は、 4500×0.068=306MJ/m2(300 ~ 400nm) となり、キセノンにて「100W/m2」の条件の場合
306000000(J/m^2)÷100(W/m2)=3060000( 秒)
3060000( 秒)÷3600=850 時間
つまり放射露光量から計算すると、850 時間が1 年に相当すると算定される。
このことから、以下表のように相当年数を算定した。
キセノン 100W/m2
水準 | 相当年 | 試験時間 |
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1 | 1 | 850 |
2 | 1.5 | 1275 |
3 | 2 | 1700 |
4 | 3 | 2550 |
5 | 4 | 3400 |
6 | 5 | 4250 |
7 | 5.8 | 4930 |
8 | 6 | 5100 |
9 | 7 | 5950 |
10 | 8 | 6800 |
11 | 9 | 7650 |
12 | 10 | 8500 |